《女たちの、女たちによる仕事づくり》 第3回支援金受賞者決定!
2013年2月24日、仙台のソララカンファレンスで、第3回《女たちの、女たちによる仕事づくり》復興支援金贈呈式が行われました。
3回めの復興支援金は、公募により申請のあった9団体の中から選考の結果、事業再開あるいは新規事業の運営に奮闘されている4事業所に決定しました。今回は、過去2回の支援事業所5団体のうち3団体からも忙しい中ご参加いただき、式後の交流会では、現状と今後の展望を語り合い、有意義な時間を過ごすことが出来ました。河北新報からの取材もあり、会について2月25日付河北新報社オンラインニュースで紹介されました。
式では、BPWインターナショナルをはじめ国内外から寄せられた東日本大震災復興支援への寄付金から、4事業所の代表者に、それぞれ30万円が松原BPW連合会理事長より手渡されました。引き続いて交流会には、1回めの支援事業所、ともこ助産院、マリンマザーズきりきり、2回めののり工房矢本が参加しました。その他、山形クラブ、仙台クラブ、山梨クラブ、北九州クラブの皆さんが集まり、またBPW連合会からは松原理事長、名取、深沢、棚田副理事長、佐藤会計、土田企画委員長、平松国際委員長らが出席しました。
第1回及び第2回受賞事業所は下記をご参照ください。
■サンガ岩手 (岩手県盛岡市)代表者 吉田律子さん <手芸を通した仲間づくり、生きがいづくり仕事づくりの支援>
■互助団体多目的ホール「みんなの家」 (岩手県大船渡市)代表者 平田ミイ子さん <支援者の自宅で支援物資を利用した作った製品の販売、作品検討会、お茶会>
■生き生き農園 (岩手県大船渡市)代表者 畑中トミエさん <豆腐の加工販売事業>
■広田半島営農組合野菜部/加工部・工房めぐ海 (岩手県陸前高田市)代表 者村上豊子さん <地元の食材を活用した菓子、味噌等の製造販売>
《女たちの、女たちによる仕事づくり》 第2回支援金受賞者決定!
今年1月8日に第1回支援金の贈呈を行いましたが、その後第2回支援金申請に多数の応募があり、審査の結果、下記の2団体が決定し、去る5月26日に仙台市のソララガーデンオフィスの会議室で贈呈式が行なわれました。 〔写真下:左からBPW連合会・松原理事長、受賞者の津田さん、庄司さん〕
【第2回支援事業所】
■のり工房矢本 (宮城県東松島市)
代表者 津田 清美さん <のり製造販売>
夫が海苔を養殖生産し、妻が2人を雇用し製造してきた。製品は上質で6年間皇室献上品に選ばれていた。
12月より機械を購入し仮設工場で再開。以前からの2名とさらに2名を雇用した。秋までには更に2名~3名採用したい。海苔八つ切り機械を購入予定。
■つぎはぎすっぺ茶 (宮城県仙台市)
代表者 庄司 恵子さん <手芸品製作販売>
蔵が被災を免れ、そこで友人たちと手芸品を作り、展示販売している。最近ネットで紹介されたので、さらに上質な商品を作りたい。講習会を開催して制作者を増やす予定。今後は、手芸教室の開催や漬物などの食品販売も計画している。蔵のリフォーム、パソコン購入予定。
上写真左:手芸品作成中のつぎはきすっぺ茶の皆さんと猫 右:被災を免れた石蔵
※日本BPW連合会・東日本大震災復興支援事業《女たちの、女たちによる仕事づくり》 支援金の概要はこちらからご覧ください。
《女たちの、女たちによる仕事づくり》 第1回支援金受賞者決定!
日本BPW連合会は東日本大震災被災者支援活動として、「女性の経済的自立を目指して活動する」という、世界のBPWが共通して掲げる活動目的に従って、「女たちの、女たちによる仕事づくり」をテーマに、「被災地で経済的な活動をすすめている女性への経済的支援」を行うことを決め、支援対象事業所の募集を行いました。
短い応募期間であったにもかかわらず7件のご応募をいただきました。審査にあたっては、書類選考及び現地での復興事業の視察やインタビューを通して、以下の3事業所に決定し、去る1月8日に仙台市市民活動サポートセンターにて贈呈式を行いました。
贈呈式には、支援が決まった「とも子助産院」から伊藤朋子さん、「(株)千葉商店」の千葉ひろ子さん、「マリンマザーズきりきり」の芳賀カンナさん、藤原りつさんが出席されました。地元テレビ局も駆けつけ、日本BPW連合会理事長より支援金が贈呈されました。副理事長からの選考経過の説明の後、受賞者からそれぞれ被災からの経過と今後の計画と抱負を語っていただきました。また、各事業所には3か月後に報告書の提出をお願いしました。以下、受賞された3事業所をご紹介します。
ともこ助産院 (宮城県仙台市)代表者 北原 郁恵さん <支援高齢者手作り商品販売>
(株)千葉商店 (宮城県南三陸町) 代表者 千葉 ひろ子さん <海苔加工販売>
マリンマザーズきりきり (岩手県大槌町) 代表者 笹谷 ヒロ子さん <食品加工>
ともこ助産院
気仙沼市磯浜地区を中心に70歳以上を対象として高齢者の現金収入を目的に、助産師のマッサージの訓練に使用するおっぱいを毛糸で作っている。数が売れる商品ではないため、乳房学会をはじめ各地で行われる催事での販売許可をとり積極的に販売しているほか、助産婦協会や全国の他の手作り商品の開発も考えている。
開業して40年になる工場、店舗、倉庫等すべて流出。5坪ほどの広さで8月に元の場所で再開した。販売ルートは以前からのルートで行えるので生産者が活気づくと商品も多くなる。2月に移転予定。現在5名の雇用者を3年後には8名にしたい。
2年前から海産物の加工と販売をしていた。作業所、材料すべて流出。生活再建の足しに、また若い人が働けるように、地域の人々の集う場所づくりにと、飲食店の許可を取り、8月19日に大槌町復興第1号店となる仮設食堂『よってんたんせぇ』をオープンした。夏の間はボランティアが主なお客さんだったが、最近は仮設住宅居住者も増えた。頑張って雇用を増やせるようにしたい。
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◎内閣府・男女共同参画局に対する要望書と「山梨宣言」について