日本BPW連合会企画の全体パネル・ディスカッション報告
APEC WLN会合は、APECに加盟する21エコノミーの産業界、学界、行政、民間団体などの女性リーダーからなるネットワークです。毎年APEC議長国で開催されます。今年は日本が議長国。9月19日より3日間、東京でのWLN会合が開催され、最終日には、APEC会議首脳陣に向け提出される提案書がまとめられました。日本BPW連合会からは、松原理事長が企画委員として、平松国際委員長が実行委員として参画し、企画から提案書作成にまで参画しました。
BPWが企画団体となった、全大会セッション、パネル・ディスカッション1「女性たちによる経済活動創造への挑戦」には、BPWインターナショナルからエリザベス・ベンハム会長がコーディネーターとして参加しました。パネル・ディスカッションでは、提案書につながる論議が、会場の参加者も交え活発に行われ、パネル終了後には400名を集めた会場からは大きな拍手が続きました。
3日間のWLN会合の翌22日には、横浜市主催の関連シンポジウムが開かれ、日本BPW連合会・国際委員長 平松 昌子がコーディネーターを務めました。また来る11月27日(土)には仙台で関連シンポジウムが日本BPW連合会主催で開催されます。
写真:パネリスト(左より) 岩田 喜美枝氏、パンジー・ウォン大臣、アメロウ・レイエス教授、林 文子市長、ニコール・ホロウズ氏
APEC女性リーダーズ・ネットワーク(WLN)会合
全体セッション/パネル・ディスカッション1「女性たちによる経済活動創造への挑戦」
開催日: 2010年9月20日(月) 場 所: 京王プラザホテル エミネンスホール ◆コーデネーター エリザベス・ベンハム国際BPW会長 ◆パネリスト 岩田 喜美枝氏 (株式会社資生堂 代表取締役・執行役員・副社長) パンジー・ウォン氏 (ニュージーランド女性政策・民族問題担当大臣) アメロウ・レイエス氏 (フィリピン国家女性委員会議長・女子大学経営) 林 文子氏 (横浜市長) ニコール・ホロウズ氏 (マッカーサー・コール会社代表取締役) |
全体会パネルディスカッション1について
特定非営利活動法人 日本BPW連合会・国際委員長 平松 昌子 (ニュースレターからの抜粋)
WLN2日目、「パネルディスカッション1」が終了したとき、BPW関係者はものすごくホッとした。理由は、このパネル『女性たちによる経済活動創造への挑戦』が、企画団体による最初のプログラムであり、その成否が全体の成否に大きく影響するといわれ続けてきたからである。準備はしたが、不安はあった。
1) 各パネリストが、当初の意図にそった発言をしてくれるだろうか
2) 会場の参加者が、手短に、相応しい発言をしてくれるだろうか
3) コーディネーターが提案書に盛り込める結論を導きだしてくれるだろうか
そのために、各パネリストへの事前折衝、当日使用されるPPTの画面チェック、発言時間の管理、会場マイクの仕切りなど諸々の作業にBPWならではの実力者たちが活動した。協力は国内だけではない。BPWInternationalの協力も大きかった。世界を飛び回る会長との連絡、パネルスト候補の推薦や資料の提供など関係国の仲間がメール一つで動いてくれた。各パネリストには、女性の事業展開についてキーワードをお願いしていた。
引き続き会場参加者の意見を求めた。さまざまな意見がだされ、これらを踏まえてコーディネーターのエリザベス・ベンハム氏(上写真左)は、女性が役員会に参加できる地位につくべきであり、そこで女性が十分に役割を担うということが経済の成長の鍵を握るものである。その意味で、APEC域内においてこれから経済成長の鍵を握るのは、女性であると締めくくった。
パネルを終えて会場で聞こえた声。こんな素晴らしい話、普通では絶対聞けないのになぜもっと参加者を呼ばなかったのという声も。このとき、このパネルが成功したと思った。
2010 APEC・WLN関連イベント 「キャリアを拓く 私らしく」
日 時: 2010年9月22日(水)14:00~16:00 場 所: 横浜市 横浜シンポジア9階 主 催: 内閣府、男女共同参画推進連携会議、横浜市、横浜商工会議所 ◆コーデネーター 平松 昌子 (日本BPW連合会・国際委員長) ◆パネリスト 林 文子氏 (横浜市長) ウー・フイ・ファング氏 (中国アモイ電子株式会社 取締役社長) 谷口 郁子氏 (イムノエイト株式会社 代表取締役社長) |
APEC・WLN関連イベント「キャリアを拓く 私らしく」に参加して
日本BPW連合会・東京クラブ会長 安陪 陽子 (ニュースレターからの抜粋)
快晴の横浜ベイブリッジと海を眼下に見る素晴らしい眺望の会場で、随所に、この関連イベントにかける横浜市の熱い思いを感じ取りました。
シンポジウムは、「女性が経済活動に参画することの意義、夢を実現させて自分らしく働き続ける」をテーマに、素晴らしいキャリアを持つ上記パネリスト3名から、自身の信念や築いてきたキャリアについて語られました。
「その第一歩はどういうところから始まったのか」、そして、「現在のポストを得るまでに、どのようなチャレンジをしたのか」、などが話され、最後に3名それぞれから「女性を応援するメッセージ」を、いただきました。
コーディネーターの平松昌子さんの手際良くユーモアに富んだ進行は、パネリストも会場の雰囲気も和やかにしてくれて、とても楽しく、有意義な会になりました。
次いで、交流会がレセプションホールで行われ、老若男女が参加の若葉太鼓を楽しみながらティ・ブレイクと初めて会う方々との交流の時を持ちました。
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